焼き鳥を串に刺して食べるようになった理由
そもそも焼き鳥を食べる時に、なぜ串を刺すのかと疑問に思った事はないでしょうか。
鶏肉自体が小さいといっても、江戸時代の頃は、牛や豚も串焼きにされていましたし、おでんもその時代からありました。
明治時代にも手軽に売るために、牛や豚や鶏も串に刺していましたが、何故焼き鳥だけが、残るような形になったのでしょうか。
その答えは、外国から輸入されてきたブロイラーにありました。
安価な鶏肉が大量に輸入されてくると、一気に普及し、多く食べられるようになりました。
ですが、普通に焼き鳥にすると、身が小さくて網からこぼれ落ちたり、食べにくかったりしたので、串に刺して焼いて食べるようになったのです。
カジュアルに食べる事ができるメリットもありまして、いつの間にか定番のメニューになったのです。
昔の江戸時代や明治時代は、やはり庶民に安価に提供できる鶏肉が少なかった背景も大きく、現代では焼き鳥は、庶民のものとなり、気軽に食べられる料理と言えるでしょう。
種類や素材が色々ある焼き鳥の串
焼き鳥の串にもさまざまな種類があります。
串の種類である鉄砲串、平串、角串、丸串だけではなく、素材も竹、ステンレス、木製など色々あるのです。
ですが、主流としては、庶民の食べ物である焼き鳥は、一番安価で取り扱いやすい竹製が良く使われています。
竹製が何故、取り扱いやすいかと言いますと、使う度に馴染んできて、木製みたいにささくれが多くなく、串に刺しやすいのです。
使い過ぎて劣化してしまったら、当然使えなくなりますが、一度きりだけではなく、繰り返して使う事もできるのが大きいでしょう。
串の種類でも平串や角串や丸串は、刺す部分が平らだったり、丸かったりしますので、刺しやすく使われる事が多いです。
また、鉄砲串は、火縄銃の形に似ていまして、店舗で販売している焼き鳥で見掛ける事が多いです。
焼き鳥の部位ですと、つくね、手羽先が平串、砂肝やナンコツが角串、もも等が丸串、鉄砲串は比較的高級なお店で使われるそうです。
このように、用途や種類によって使い分けられているのです。